「日本は世界5位の農業大国」

「日本は世界5位の農業大国」副題に「大嘘だらけの食料自給率」なんていうショッキングなものが付いている本で講談社プラスアルファ新書から出ています。

確かに政府は「カロリーベースの食料自給率が40%を切って世界でも自給率が非常に低い国である」と主張しており、食料自給率を改善することに努めているようです。しかし、カロリーベース食料自給率というのは、日本の国力が落ちて海外から食料の調達ができなくなってしまえば、必然的に国民が消費するカロリーはすべて国内産になってしまうので、カロリーベースの自給率が100%になってしまうということを考えれば、非常におかしな指標であるのは確かなようです。

少なくとも食料自給率という言葉の前には公正を期するためにもカロリーベースのという冠をつけていただくべきだと思いました。

私も最近、農家の方と直接お話しをする機会があり、彼らの農業に対する誇りや、面白みなんかを聞かせていただき、個人的にこれからの日本は農業が背負っていく部分が大きくなるんじゃないかと感じたばかりでしたので、著者の主張にはフムフムと納得させられるものが多かったのは確かです。

しかし、著者の主張というのもどちらかというと大規模専業農家あるいは企業体の農家からの視点が中心であり、おそらく今後の日本の農業のあり方を考えていくには、もっと突っ込んだ議論が必要なんだと感じました。

そのためにも農林水産省がもっと日本の農業の進むべき道を徹底的に考察し、議論し、提示していくべきなのだと思います。今の政治家には短期的な活動は期待できても、長期的な視野に立った行動なんて期待できそうもないですから・・・

もっと、国の中心にいる官僚が誇りをもって仕事をしていただきたいと強く望みます。


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